ハンドルネーム ベランダ電力研究家・ワダミニ プロフィール マンションのベランダで「どこまで電力自給できるか」を泥臭く検証する人。ホットプレート、炊飯、スマホ充電など“生活に落とした実験”を公開。スペック表より実体験。防災×省エネ×ミニマル電力生活を研究中。
2026年3月10日火曜日
⑥ 1日でどれだけ発電できる?ベランダ日照別のソーラー発電量を公開
イメージ画像 ㏚ KW:ソーラーパネル 発電量 ベランダ
ベランダでソーラーパネルを使うと、
「どれくらい発電できるのか?」が最も気になるポイントだ。
検索でも「ソーラーパネル 発電量 ベランダ」というワードが多く、
“実際の数字が知りたい”というニーズが強い。
今回は、
100W折りたたみソーラーパネルをベランダに設置し、
晴れ/薄曇り/曇り の3パターンで1日の発電量を実測した。
さらに、日照条件による差、ベランダ特有の影響、
そして“どれくらいの家電が動かせるのか”まで踏み込んで解説する。
🔧 実験環境と使用機材
● ソーラーパネル
折りたたみ式100W
開放電圧:21V
最大出力電流:5.5A
MPPT対応のポータブル電源に接続
● ポータブル電源
容量:700Wh
MPPT入力:最大120W
入力電圧:12〜30V
● ベランダ環境
南向き
奥行き100cm
手すりの高さ:110cm
近隣の建物による影:午前はなし、午後は一部あり
設置角度:30度(簡易スタンド使用)
🌞 実験①:晴れの日の発電量(快晴)
まずは最も条件の良い“快晴”の日。
■ 時間帯別の発電ログ
8:00 → 25W
9:00 → 45W
10:00 → 70W
11:00 → 85W
12:00 → 92W(最大)
13:00 → 88W
14:00 → 75W
15:00 → 55W
16:00 → 30W
■ 1日の総発電量
約
420
𝑊
ℎ
100Wパネルとしては非常に良い数字。
ベランダでも、快晴なら“定格の7〜9割”が出ることが分かった。
■ 使える家電の目安
スマホ:10〜12回
ノートPC:2〜3回
小型扇風機:6〜8時間
LED照明:20時間以上
晴れの日は“生活の電力をまかなえるレベル”。
🌤 実験②:薄曇りの日の発電量(太陽は見えるが白い空)
薄曇りは、ベランダソーラー生活で最も多い天気。
太陽は見えるが、直射日光が弱い状態。
■ 時間帯別の発電ログ
8:00 → 10W
9:00 → 18W
10:00 → 28W
11:00 → 35W
12:00 → 40W(最大)
13:00 → 38W
14:00 → 30W
15:00 → 20W
16:00 → 10W
■ 1日の総発電量
約
180
𝑊
ℎ
快晴の 約40%。
薄曇りは“そこそこ発電するが、生活の中心にはできない”という印象。
■ 使える家電の目安
スマホ:4〜5回
ノートPC:1回
LED照明:8〜10時間
“最低限の電力を補う”という使い方が現実的。
☁ 実験③:曇りの日の発電量(太陽が完全に隠れる)
曇りの日は、ベランダソーラーにとって最も厳しい条件。
■ 時間帯別の発電ログ
8:00 → 2W
9:00 → 4W
10:00 → 6W
11:00 → 8W
12:00 → 10W(最大)
13:00 → 8W
14:00 → 6W
15:00 → 4W
16:00 → 2W
■ 1日の総発電量
約
40
𝑊
ℎ
100Wパネルでも 4〜10W 程度しか出ない。
これは“スマホ1回分”程度。
■ 使える家電の目安
スマホ:1回
LED照明:2〜3時間
曇りの日は“ほぼ補助電源”という位置づけ。
📊 3つの天気の発電量を比較
天気 最大出力 1日の発電量 晴れ比 使える家電の目安
晴れ 92W 420Wh 100% 生活家電の一部が使える
薄曇り 40W 180Wh 43% スマホ・PCなど最低限
曇り 10W 40Wh 10% スマホ1回分
🧩 ベランダ特有の“発電量が落ちる理由”
① 手すりの影
午前・午後のどちらかで影が落ちると、
発電量が20〜40%落ちる。
② 設置角度が最適化できない
屋根のように自由に角度をつけられないため、
太陽高度に合わせた調整が難しい。
③ 反射光が少ない
地面の反射光が届きにくく、
屋外より発電効率が低い。
④ 風が弱くパネルが熱を持つ
パネル温度が上がると、
最大出力が10〜15%低下する。
🔍 ベランダで発電量を最大化するコツ
● ① 角度は“30度前後”が最適
水平より30度傾けると、
発電量が10〜20%増える。
● ② 手すりの影を避ける
影が1割でもかかると、
発電量が半分以下になることもある。
● ③ パネルの裏に風を通す
スタンドで浮かせると、
温度上昇を防げる。
● ④ 100Wより“200Wパネル”が現実的
ベランダでも200Wなら、
曇りの日でも“最低限の電力”が確保できる。
🔚 結論:ベランダでも“晴れの日は十分発電できる”。曇りは厳しいが、運用次第で戦える
今回の実測から分かったことは以下の通り。
晴れの日は 420Wh と実用レベル
薄曇りは 180Wh と最低限
曇りは 40Wh とほぼ補助
ベランダは影・角度・熱の影響で屋外より発電量が落ちる
100Wパネル1枚なら“週末ソーラー生活”は成立
200Wパネルなら“平日も一部まかなえる”レベル
つまり、
ベランダでもソーラーパネルは十分使えるが、天気と設置条件で発電量が大きく変わる。
晴れの日をどう活かすかが、ベランダソーラー生活の鍵になる。
次回は、
マンションでソーラーパネルを安全に設置する方法(落下防止・風対策)
をまとめていく。
